さいおんうふシーサー

さいおんうふシーサー | 那覇市観光資源データベース

さいおんうふシーサー目次

さいおんうふシーサーについて

沖縄の守り神「シーサー」その正体について改めて迫った!

毎年4月3日は「シーサーの日」だそうで、シーサーと聞けばやはり「沖縄」ですよね!

沖縄の伝統工芸品であるシーサー。中でも一際大きくて注目され、隠れた名所になっている「さいおんうふシーサー」はご存知ですか?

2011年9月に完成した、高さ3.4メートル、重さ約3トンもの大きさがある、沖縄県内の陶器一大生産地である壺屋地区の陶工さんたちが約5ヶ月もの時間をかけて作った壷焼きシーサーです。

「さいおんうふ」って、なんか聞きなれない言葉ですよね。

シーサー完成の数ヶ月前にオープンした「さいおんスクエア」というショッピングエリアの名前と、沖縄の方言で「大きい」という意味の「うふ」を合わせて壺屋小学校の児童さんたちがこう命名したそうです。

一見「さいおんうふ」という言葉があるのかと思いますが、さいおんスクエアの「さいおん」に沖縄言葉で大きいという意味の「うふ」が一緒になった呼び名なんですね。

私は一瞬「さいおん風」かと勘違いしてしまいました(笑)

ちなみに由来となった「さいおんスクエア」に名付けられた「さいおん」とは、18世紀の琉球王国時代の宰相(旧中国の官職。内閣総理大臣に相当する役職)「蔡温(さいおん)」のことで、この地域を流れる安里川(あさとがわ)を整備しようとした偉人。それにちなみ国際通りにかかる橋に名付けられたことに由来します。琉球王国時代の宰相「蔡温」→「蔡温橋」→「さいおんスクエア」→「さいおんうふシーサー」と引き継がれている名前なんですね。

「うふ」とは上記もしましたが、沖縄の方言で「大きい」という意味。「うふ」と聞くと笑っているように聞こえませんか?それは沖縄の方も同じようで、さいおんうふシーサーの名前看板には「さいおん♡うふシーサー」と♡つきで記載されています。ユーモアたっぷりですね!

さいおんうふシーサーは夜にはライトアップされます。ライトアップは何気ない光景に見えますが 、ライトアップされるシーサーはとても珍しいそうです。一見の価値がありです!

また、さいおんうふシーサーがいるさいおんスクエアから約1kmほど離れた壺屋焼の職人たちの本拠地・壺屋やちむん通りには「壺屋うふシーサー」というこれまた一際大きいシーサーがいます。

さいおんうふシーサーとは「兄弟」だそうで、体長3.62メートルある壺屋うふシーサーがお兄さん、体長3.4メートルのさいおんうふシーサーは弟になるそうです。

沖縄の伝統工芸品であるシーサーは、古代オリエント地方でライオンをモデルとした架空の動物。それが中国に獅子として伝わり、それが訛り「シーサー」として琉球王国に伝わったのだそう。シーサーは中国が起源と思われがちですが、そうではないんですね。

シーサーは一対で置かれていることが多いですが、それは日本の神社にある狛犬と似ています。この狛犬は朝鮮半島から入ってきた教えだそうで、さまざまな文化が合わさり「シーサー」が伝えられ、守り神として沖縄に根付いているんですね。

さいおんうふシーサーの口

さいおん うふシーサー(縦):No.1755 | 沖縄のフリー写真素材サイト「ばんない堂」

シーサーは、さいおんうふシーサーに関わらず、口を開いているのが「オス」口を閉じているのが「メス」と分けられるそうです。

シーサーを置く時は右に口を開いたシーサー、左に口を開けたシーサーを置くことが多く、仏教の金剛力士像における「阿吽」の考えになぞらえて見てみると、口を開いたオスシーサーが阿吽の「阿」の意味、口を閉じたメスシーサーが阿吽の「吽」の意味になります。

大きく開かれたオスシーサーの口によって邪気を払い、さらに福を呼び込む。

オスシーサーによって呼び込まれた幸福を外に漏らさぬようにメスシーサーの体の中(家の中)にガッチリ閉じ込めておく。という意味があり一対で置かれていることが多いそうです。とはいえ、必ず一家に一対や二体で一対で置かなきゃいけないというような決まりはなく、好きな数のシーサーを好きな方角に置いていいそうですが、沖縄の多くのお宅では方位学・風水で鬼門にあたる北東に向いているシーサーが多いそうです。

シーサーは、福を招く守り神なので周りをキレイに保って置いておくことが大切です。

外にあるシーサーたちが長年の風雨に晒され傷んでいても、それは「長年この家・この地を守っている証」になり、貫禄として大切にされているそうです。

また、一対で置く場合は間がぴったりとくっつけて置くのではなく離して置くことが大切!オスとメスの距離が短いと結界が狭くなるので殺気が通りやすくなります。シーサーを置く時は2体を離すように置いてあげてください。

沖縄でシーサーを置くようになったきっかけは1689年頃まで遡ります。

その昔、東風平(こんちだ)の村落で火事が頻発していました。困り果てていた住民たちが相談した風水師に「その原因は八重瀬岳にある。家事を防ぐためには獅子(シーサー)の像を作って山に向かっておくといい」と助言されたことにはじまります。

住民たちはそれを聞き、シーサーを山に向かって置いたところピタリと火事はおきなくなったそうです。

それから獅子(シーサー)は災難を防ぐ守り神だと信じられるようになり、それ以降、沖縄県内にシーサーが広まり、今では伝統工芸品としておみやげの定番となりました。

先程からご紹介している「さいおんうふシーサー」と「壺屋うふシーサー」は兄弟と言われていますから、2体とも口が開いているオスシーサーです。

大きな口で邪気を払い、福を呼び込んで那覇市をはじめ、沖縄県全体の守り神的な存在なのでしょう。

とはいえ、もともとはシーサーにオスとメスの区別は付けられていないんだとか…

オスだから、メスだからと気にせずに好きなシーサーを見つけて置くことで、毎日ほっこりした日々が過ごせることがいちばんなのかもしれませんね。

さいおんうふシーサーの場所

「さいおんうふシーサー」の所在地は

沖縄県那覇市牧志3-272-5付近、モノレール牧志駅前にあります。

那覇空港から「ゆいレール」に乗り、牧志駅にて下車、徒歩1分。

路線バスなら1.5.9.15.97番バスに乗車し、安里バス停にて下車、徒歩1分。

国際通り沿いの大きなショッピングエリアである「さいおんスクエア」内の安里川親水庭園の噴水脇にドドーン!とさいおんうふシーサーがいます。

ただ、有名な観光地である国際通りの繁華街や国際通りの入口で有名な「県庁前」からは逆方向で、少しわかりにくいかもしれません。

沖縄に行ったら絶対ここはぬかせない!!!という観光ポイントという感じではなく、池袋のいけふくろう的な存在感だという方もいるようです(笑)

が、大きさは間違いなく目を引きますし、さいおんうふシーサーから約1km程離れた、国際通りと壺屋地区を繋ぐ平和通りの境目あたりにはさいおんうふシーサーのお兄さん「壺屋うふシーサー」もいるので、せっかくなので2体とも見てみましょう。

ライトアップされるのはさいおんうふシーサーだけなので、壺屋うふシーサーは日中に行くことをオススメしますよ!

国際通り

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さいおんうふシーサーは国際通りの端っこにいます。

沖縄の観光地といえば「国際通り」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

「国際通り」とは、那覇市の県庁北口交差点から安里三叉路までの約1.6kmの通りのことをいい、今では沖縄県内で最もにぎやかな通りで、那覇市一の繁華街です。沖映通りやマチグゥー商店街と共に商業エリアになっている、文化的中心エリアでもあります。

戦前はひと気が少なく、畑や湿地帯が広がる土地でしたが戦時中に焦土と化した地でした。

当時何も無かったこの地に、戦後の人々に娯楽を楽しんで欲しいと米軍政府と琉球政府の協力で民間会社が映画館を建設しました。

この映画館を戦死した従軍記者にちなみ「アーニーパイル国際劇場」と名付け、そこからこの道が「国際通り」と呼ばれるようになりました。

これをきっかけに、変わり果てた戦後の焼け野から目覚しい発展を遂げ復興させたこと、長さがほぼ1マイル(約1.6km)であることから国際通りは「奇跡の1マイル」とも呼ばれています。

国際通りは毎週日曜12時~18時の間は歩行者天国になったり、8月には一万人のエイサー踊り隊というイベントや、10月には首里城祭(琉球王朝絵巻行列)が行われています。※現在はコロナウイルスの影響で変更もあり

この国際通りは沖縄県の県庁所在地であり、県や市の行政機関・民間企業が立地していますが、元々は旧那覇市の中心部から首里市を最短距離で結ぶ「新県道」や「牧志街道」と呼ばれた県道の一部でした。

それに、隣接して栄えていったのが「国際通り商店街」。

今ではデパートやレストラン、雑貨店やホテル、お土産屋さんなどの観光客をターゲットとしたたくさんのお店で賑わっています。

この国際通り商店街だけではなく、周辺には地元住民の生活に関わる「平和通り」や沖縄の台所「牧志公設市場」もあり、観光と地元の方の暮らしを両方楽しめてしまうんです!

その他にもファッションや雑貨のお店が集まる「浮島通り」居心地のよい落ち着いたカフェが多い「ニューパラダイス通り」など、国際通りを中心に横道・脇道・裏道までをくまなく楽しめちゃうエリアです。

沖縄初心者さんがノープランで立ち寄っても、何度も来ているベテランさんが立ち寄っても、絶対楽しめること間違いなしのスポット!

「人に優しい街・歩いて楽しい街」をコンセプトに掲げ、さまざまな取り組みがされていますので、沖縄に行ったときは絶対立ち寄りたいですね!

駐車場

さいおんうふシーサーを見に行きたいのなら、ゆいレールで牧志駅で下車がとっても便利ですが、沖縄観光ではレンタカーに乗って県内を回る方も多いですよね。そこで気になるのは駐車場。

さいおんうふシーサー専用の駐車場はありませんので、近隣の有料駐車場に、車を停めて見に行く必要があるのですが、繁華街・国際通りの近くにありますので駐車場は周辺に約138ヶ所もあります!

さいおんうふシーサーに1番近いところにある駐車場は「タイムズ安里1丁目」という駐車場。

料金は40分220円/24時間1100円です。ただ近くて便利ですが小さいんです…

行ってみたら満車!なんてこともよくあるようです。

少し歩きますが(といっても200m程)さいおんスクエアに隣接する「Dパーキングさいおんスクエア」の規模は大きく173台駐車できる立体駐車場です。

料金ははじめの60分300円、その後20分ごと100円/12時間1000円です。

エントランスは市道牧志安里線沿いにあります。

このふたつに限らず、有料駐車場は周辺にたくさんありますので安心してくださいね!

関連情報
那覇市立図書館トップページ|那覇市公式ホームページ
沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)
那覇市第一牧志公設市場【公式WEBサイト】

所在地:902-0067 沖縄県那覇市牧志3-272-5 付近モノレール牧志駅の前
料金:無料
駐車場:近隣に有料パーキング有。
アクセス:那覇空港から「ゆいレール」に乗車。牧志駅にて下車。徒歩1分で到着。路線バス(1番5番9番15番97番)安里バス停にて下車。徒歩1分。

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